大荒れ予報の春のGI戦線。
大阪杯もリベンジ期す4頭で帯封ゲットだ

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 そうなると、芝2000mで1分56秒台の持ち時計があるキセキ、1分57秒台の記録を持つアルアイン(牡5歳)、サングレーザー(牡5歳)、ダンビュライト(牡5歳)、ブラストワンピース、ペルシアンナイト(牡5歳)、マカヒキ(牡6歳)らが有力。キャリアの浅い4歳馬が一気に時計を詰めてくる可能性はありますが、いずれにしても、これら時計勝負にも対応できるメンバーの争いになると見ています」

 そして、吉田記者は名前を挙げたメンバーの中から、3年前のダービー馬マカヒキに注目する。

「マカヒキは3歳秋のGIIニエル賞(フランス・芝2400m)以降、勝ち星がありませんが、前走のGII京都記念(2月10日/京都・芝2200m)で復調の兆しがうかがえました。

 馬体重は10kg増の514kgでしたが、重め感はなく、パドックでは抜群の推進気勢を発揮していました。レースでも、この馬にすれば行き脚がよく、無理せずに中団の外目から運んでいく、これまでにない競馬っぷりを披露。荒れた馬場の京都で、多少キレをそがれた印象はありましたが、最後は強烈な決め脚を繰り出して、勝ち馬からコンマ1秒差の3着なら評価していいでしょう」

ダービー馬マカヒキの完全復活はあるかダービー馬マカヒキの完全復活はあるか ここ最近のダービー馬は早熟タイプが多いのか、古馬になってからもGIを勝っている馬は少ない。マカヒキもその例に漏れないが、吉田記者は確かな復活の手応えを得ているようだ。

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