好メンバーが集結した大阪杯。人気の盲点となる3頭で花見を豪勢に! (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 GI昇格後の傾向を重視して、一昨年2着のステファノスに近い馬も探してみたい。

 ステファノスと言えば、典型的なGIの善戦マン。2017年の大阪杯までに、国内外のGIで2着が2回、3着が2回あった。上位に来る力はありながら、なかなか勝ち切れないことから、豪華メンバーがそろうと人気が下がってしまうタイプと言えよう。

 そんなステファノスに近いGI善戦マンが今年もいるか探してみると、1頭の馬に目が止まった。

 サングレーザー(牡5歳)である。

 2017年に下級条件から4連勝してオープン入り。その後は、マイルCSで3着、天皇杯・秋でも2着と、GIの大舞台でも好走を繰り返している。これまで国内外のGIを4戦して、一度も掲示板(5着以内)は外していない。

 にもかかわらず、勝利を飾るまでには至らず、最近ではワンパンチ足りないイメージが付きつつある。そうなると、ステファノアス同様、充実したメンバーがそろうここでは人気を落としそうだ。が、逆にそこが狙い目だ。

 天皇賞・秋の結果から、距離面での不安はない。香港遠征からの休み明けというローテーションが嫌われて、さらに人気を落とすようなら、ますます食指が動く。高配当を運んでくる"使者"となってくれるかもしれない。

 最後に、GI昇格以前を含めて過去10年の結果を改めて見返してみると、直前に重賞やオープンレースで善戦しながら、GI級のメンバーが集うここでは人気薄に甘んじた馬の好走がしばしば見られる。

 2012年に6番人気で勝利したショウナンマイティがいい例。同馬は、前々走のGIII鳴尾記念(阪神・芝1800m)、前走のオープン特別・大阪城S(阪神・芝1800m)と続けて2着に入っていたが、より勢いのある馬やGI実績のある馬に人気を譲っていた。

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