活きのいい4歳馬が有力な高松宮記念は、あえてベテランで勝負すべし (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 大西記者はもう1頭、昨夏に重賞を連勝したアレスバローズ(牡7歳)を推奨する。

「昨年の秋2戦は不振でしたが、年明けのシルクロードSでは8枠17番と外目の枠から5着に入って、復調をアピールしました。同レースはハンデ戦で最重量の57.5kgを背負ってのもの。今回は定量戦ですから、さらなる前進が見込めそうです。

 中京コースも3戦1勝、2着1回、3着1回と好相性。鞍上の川田将雅騎手が騎乗し、今回と同舞台で行なわれた昨年のGIII CBC賞(7月1日/中京・芝1200m)を制しているのも心強い限りです。

 中間の攻め気配も上々で、持てる力を発揮できそうな態勢。時計勝負も歓迎なだけに、良馬場になれば、より持ち味は生きるでしょう。前走がデビュー以来、最高タイの馬体重となる504kgでした。そこから絞れてレースに臨めるようなら、一発の魅力も十分にあります」

 ここから毎週のようにGI戦が繰り広げられる春競馬。ビッグな馬券をゲットして幸先のいいスタートを切るためにも、ここに挙げた馬たちの"大激走"を期待したい。

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