阪急杯も荒れる。過去の激走パターンに酷似の3頭が超万馬券を演出か (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 2012年に4番人気で優勝したマジンプロスパーや、2016年に5番人気で3着となったブラヴィッシモも、2走前に1600万下を勝ちながら、前走の重賞やオープン特別で敗戦。その実力を疑問視されるなか、阪急杯では巻き返しを図って、あらためて力があることを証明した。

 そこで、今回のメンバーの中から同様のタイプを探してみたが、条件戦を勝ち上がった直後に足踏みして、ここに挑んでくる馬はいなかった。であれば、もう少し視点を広げて、シンプルに上がり馬を狙ってみてはどうか。

 面白いのは、エントシャイデン(牡4歳)だ。

 同馬は、現在1000万下から3連勝中。前走で1600万下を勝ち上がってオープン入りした文字どおりの"上がり馬"だ。

 3連勝とも着差こそわずかだが、いずれも32~33秒台前半の上がりをマーク。その切れ味はここに来て磨きがかかった印象がある。いきなりの重賞挑戦とあって、そこまで人気が上がらなければ、同馬の一発に期待したい。

 次に注目したいのは、近走不振のGI馬、もしくはGI連対馬だ。

 2015年に4番人気で2着に入ったミッキーアイル、同9番人気で3着となったローブティサージュがいい例だ。いずれもGI馬だが、ミッキーアイルは直前の2走が13着、7着、ローブティサージュも直前の2走で11着、14着と不振を極めていた。そのため、人気は急落していたが、ここでGI馬の底力を発揮した。

 また、2014年に5番人気で3着となったレッドオーヴァルも似たようなタイプ。前年のGI桜花賞(阪神・芝1600m)で2着の実績がありながら、その後の4戦で4連敗。そうした戦績から甘く見られていたが、馬券圏内に絡んで一矢報いた。

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