歴史が示す。東京新聞杯の穴馬キーワードは4歳馬、上がり馬、GI馬 (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 いい例となるのが、2016年に11番人気で3着入線を果たしたマイネルアウラートだ。同馬は1000万下、1600万下と連勝したあと、GII阪神カップ(阪神・芝1400m)に挑んで9着と敗退。その結果、東京新聞杯でも低評価にとどまったが、レースでは下馬評を見事に覆(くつがえ)した。

 また、2012年に7番人気で3着に入ったヒットジャポット、2013年に5番人気で2着となったダイワマッジョーレも、これに近いタイプだ。前者は1600万下を勝ったあと、GIII鳴尾記念(阪神・芝1800m)で5着、続くオープン特別で3着。後者は1600万下を勝ち上がって以降、GII金鯱賞(中京・芝2000m)で2着、GIII中山金杯(中山・芝2000m)で5着だった。

 ともに善戦と言える結果を残していたものの、勝つまでには至らず、重賞では一枚足りないと見られたのか、東京新聞杯では上位人気を争うことはなかった。

 ひとつ加えると、マイネルアウラートも含めて、これら3頭はオープン入り後のレースで敗れたとはいえ、すべて僅差だった。マイネルアウラートの阪神C9着も、勝ち馬とはコンマ6秒差と着順ほど負けてはいなかった。

 こうした例から、1600万下を勝ったあと、重賞で惜敗して人気を落としそうな馬が狙い目だ。今年なら、レッドオルガ(牝5歳)である。

 同馬は、2走前に1600万下の紅葉S(2018年10月28日/東京・芝1600m)を勝ったあと、GIIIターコイズS(12月15日/中山・芝1600m)に出走。6着という結果に終わった。

 その分、今回も伏兵の域を出ないが、重賞初挑戦の前走でも、勝ち馬とはわずかコンマ3秒差。すでに重賞でも勝ち負けできる力を秘めており、得意の東京コースに替わる今回、一発があってもおかしくない。

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