役者が出そろってきた3歳牡馬戦線。クラシックの主役はどの馬だ? (5ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 5位には、3頭の馬がランクイン。前回3位のクラージュゲリエ(牡3歳/父キングカメハメハ)の他、前回ランク外からアガラス(牡3歳/父ブラックタイド)とラストドラフトが浮上した。

土屋氏
「クラージュゲリエは、3着だった札幌2歳Sの勝ち馬ニシノデイジー、勝ったGIII京都2歳S(2018年11月24日/京都・芝2000m)で2着に退けたブレイキングドーンとの比較から、もしホープフルS(3着ニシノデイジー、5着ブレイキングドーン)に出ていれば、それなりに格好をつけていたと思われます。血統的に早熟な点、前走が"モレイラ効果"だった可能性を考慮しても、まだ底を見せていません。次走が今後に向けての試金石になるでしょう」

木南氏
「ダノンラスターの京成杯惨敗は案外でしたが、朝日杯FSでクリノガウディーが2着と好走。ヴェロックスが若駒Sを勝利し、ホープフルS6着のヴァンドギャルドも不利がなければ......という内容だったことを考えれば、東スポ杯2歳S組の力は信じていいと思います。なかでも、そこで2着だったアガラスを高く評価します」

市丸氏
「ラストドラフトは、新馬戦を勝ったばかりで京成杯を勝利。父ノヴェリストはやや小粒な印象を与えますが、母マルセリーナは桜花賞馬で、血統的な裏付けもあります。さらに、母マルセリーナはGIIIマーメイドS(阪神・芝2000m)を勝っていて、距離的な不安もありません。どこまで出世するのか、楽しみです」

 春の本番に向けて、今後ますます白熱していくクラシック戦線。その熾烈な争いのなかで、既成勢力が力を示すのか、はたまた新たな有望株が登場するのか。3歳牡馬の熱き戦いから目が離せない。

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