役者が出そろってきた3歳牡馬戦線。クラシックの主役はどの馬だ? (4ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 3位は、前回2位からひとつ順位を下げたニシノデイジー(牡3歳/父ハービンジャー)。ホープフルSでは3着に終わったものの、ここまで重賞2勝を挙げていて、大きくポイントを落とすことはなかった。

吉田氏
「GIII札幌2歳S(2018年9月1日/札幌・芝1800m)1着→GIII東京スポーツ杯2歳S(11月17日/東京・芝1800m)1着→ホープフルS3着と、2歳の主要レースで好結果を残してきました。洋芝と高速馬場で勝利しているように、馬場を問わずに結果を出してきている点は高く評価していいでしょう。

 前走のホープフルSでは最内枠を生かして、それまでにないぐらいの好位置でレースを運べそうでしたが、惜しむらくは前にいたサートゥルナーリアがポジションを下げたことで、3~4コーナーにかけて位置取りが悪くなってしまったこと。直線を向いてから追い出すことができましたが、明らかに踏み出しが遅れて、最後は脚を余してしまいました。

 1コーナーで同列だった2着馬(アドマイヤジャスタ)とは、コース取りやスムーズさで見劣っただけで、単純な脚力はニシノデイジーのほうが上という見立てです。レース前半の力みが解消され、もっと乗りやすくなれば、首位との差ももう少し縮まるのではないでしょうか」

 4位は、ヴェロックス(牡3歳/父ジャスタウェイ)。リステッド競走(※オープン競走の中でグレード競走に次ぐ重要な競走)のオープン特別・若駒S(1月19日/京都・芝2000m)を完勝してランク入りを果たした。

市丸氏
「オープン特別の野路菊S(2着。2018年9月15日/阪神・芝1800m)、東スポ杯2歳S(4着)と取りこぼしましたが、それぞれ1着とは僅差でした。そして年明け初戦、若駒Sを快勝して、クラシック候補に躍り出ました。

 次走は、再びリステッド競走のオープン特別・若葉S(3月16日/阪神・芝2000m)に向かうとのこと。それほど強力な対抗馬も出てこないと思われるだけに、勝って皐月賞なら期待が膨らみます。ホープフルS2着のアドマイヤジャスタとともに、ジャスタウェイの初年度産駒からクラシック馬が誕生するのか、注目されます」

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