2強に注目集まる根岸Sだが、異色の存在2頭が波乱を起こすかも... (2ページ目)

 今回は、そのチャンピオンズC以来のレースとなりますが、東京開催のここに合わせて調整してきていることは間違いありません。そうは言っても、本番へ駒を進めるために賞金加算(2着以内)が絶対条件だった昨年とは違って、今年の最大照準はほぼ出走可能なこの先の大一番=GIに合わせている可能性があります。根岸Sにおいては、その点だけが気になるポイントになりますね。

 このサンライズノヴァと人気を分けそうなのは、前走でGIIIカペラS(12月9日/中山・ダート1200m)を制して、ここに臨んでくるコパノキッキング(せん4歳)でしょうか。

 同馬はここまで8戦6勝ですが、その勝ち鞍はすべて1200m以下のレース。1400m戦では2戦2敗のため、その戦績から、距離適性に不安を感じている方も多いと思います。

 しかし、その1400m戦の2レースは、ともに芝スタートとなる阪神・ダート1400mでした。個人的には、この点も影響していたと思っています。

 キャリア2戦目(2着)でこのコースに臨んだ際は、好スタートを切って芝の上でもスピードに乗れたのですが、ややスピードに乗りすぎて、オーバーペース気味に行きすぎてしまった感がありました。

 もうひとレースは、4走前の1600万下・大阪スポーツ杯(4着。9月22日)。このときは、逆に出負けした感じのスタートとなり、それを挽回しようとして前半に脚を使ってしまい、それが終(しま)いの伸びに影響していたように思います。

 そして、前走のカペラS。同レースの舞台となる中山・ダート1200mも芝スタートで、やはり同馬は出負け気味にゲートを出ていく形になりました。しかしそのときは、鞍上の柴田大知騎手が腹をくくって、焦らずに後方につけました。これが、最後の強烈な決め手へとつながったわけですが、この競馬ができたことは大きな収穫だったと言えるでしょう。

 今回は、ダートスタート。そして、3コーナーまでの距離がそれほど長くないため、比較的テンが速くなりやすいコースです。決め手勝負になりやすい、中山のダート1200mと通ずるところが意外とあるんですよね。

 実際、中山・ダート1200mと東京・ダート1400mと、両方で好走している馬が結構います。この根岸Sでも、かつて1月に開催されていた中山・ダート1200mを舞台とするガーネットSからの臨戦馬や、このカペラSの上位入線馬による好走がよく見られました。

 そうした過去の傾向を踏まえれば、コパノキッキングがここで好走しても不思議ではありません。

 サンライズノヴァとコパノキッキングは、ここで好走すれば、本番のフェブラリーSでも有力馬の一角になり得ます。何にしても、この2頭からは目が離せません。

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