サンライズノヴァとユラノト。根岸Sは5歳馬2頭でいけいけゴーゴーだ (2ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Ito Yasuo/AFLO

 マテラスカイは昨年のGIIIプロキオンS(中京・ダート1400m)で日本レコードを叩き出した馬だが、東京ダートは2戦して11着、10着と大敗。ハナを奪えないと脆いという欠点もある。さらに昨年挙げた4勝は、すべて馬場の状態が稍重(ややおも)~重だったこともあり、パサパサの良馬場になると不安要素が増す。サンライズノヴァの相手はこの2頭以外で探したほうがよさそうだ。

 そこで狙いたいのがユラノト(牡5歳/栗東・松田国英厩舎)だ。同馬は重賞未勝利と実績では劣るが、今回と同じ東京・ダート1400mで行なわれた昨年の麦秋Sを勝利し、武蔵野Sで4着に入っている。

 前走のギャラクシーS(阪神・ダート1400m)は好位追走から直線で鋭い末脚を見せたが、逃げたゴールドクイーンをハナ差で交わせず惜しい2着だった。しかし、走破タイムは1分21秒5と優秀で、ここにきての地力強化が感じられる走りだった。

 血統は、母コイウタがGIヴィクトリアマイル勝ち馬。また、近親にはGIII平安Sなどダート重賞2勝、昨年のGIチャンピオンズC3着のサンライズソアら、多くの活躍馬がいるファミリーだ。良血開花の重賞初勝利といきたいところである。

 以上、今回はサンライズノヴァを中心にして、ユラノトを相手に馬券を組み立てていきたい。

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