1番人気が鉄板の東海Sはヒモ穴狙い。地味系3頭がド派手な仕事するぞ (4ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 昨年、13番人気で2着になったコスモカナディアンも同様だ。直前の師走Sこそ12着と大敗していたが、2走前のオープン特別で4着、3走前のGIII戦でも4着と善戦していた。

 結局、堅実な走りを見せていても、勝ち負けに絡んでいなければ、なかなか人気は上がらない。しかし、幾度となく掲示板に載る走りを見せているということは、一定の力を秘めている証拠。極めて状態がよかったり、レースで展開が向いたり、ちょっとした紛れがあったりすれば、上位進出を狙えるのだ。

 こうしたタイプとして、今回狙ってみたいのが、カゼノコ(牡8歳)である。

 2014年の3歳時に地方交流GIのジャパンダートダービー(大井・ダート2000m)を制している実力馬だ。しかし、その後は勝ち星がなく、ここでも人気は望めないが、GI奪取以降もコンスタントにダートの重賞、オープン特別のレースに出走。その間、掲示板に載るような走りを再三見せてきている。

 重賞で掲示板に載ったのは、一昨年(2017年)の東海Sが最後。その年の秋から長期休養に入って昨年は4走しかできなかったが、後半2戦ではダートのオープン特別で5着、6着。少しずつ良化してきた印象があり、さらにもうひとつ調子が上向けば、大仕事をやってくれるのではないだろうか。

 1番人気が強いものの、ヒモ荒れが多い東海S。今年も人気のインティがその強さを発揮しそうだが、"ヒモ穴馬"として台頭しそうな馬はたくさんいる。ここに挙げた3頭も、その候補にふさわしい存在だ。

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