やや低レベルの京成杯。1勝馬でも
勝負になると穴党記者は4頭を推す

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Yasuo Ito/AFLO


粘り強いカイザースクルーンの一発はあるか粘り強いカイザースクルーンの一発はあるか「そこで、穴馬候補となるのは、前走で2000m戦を使っていて、葉牡丹賞の勝ち馬以外の馬。なかでも食指が動くのは、葉牡丹賞5着のカイザースクルーン(牡3歳)です。 

 葉牡丹賞では道中2、3番手を進む好位策を取りましたが、差し・追い込みに有利な流れで1分59秒6というレコード決着となりました。逃げ馬マイネルエキサイトが最下位に沈んで、2走前のオープン特別・芙蓉S(2018年9月23日/中山・芝2000m)で3着となった際に先着を許したボスジラ(2着)も失速して8着。その厳しい展開のなか、カイザースクルーンはよく5着に粘ったと思います。

 新馬勝ちから徐々に着順を落としてはいますが、前走は展開が向かなかっただけ。内容自体はそこまで悲観するものではありませんでした。管理する相沢郁調教師も、『前走は内枠で(前に)出していかないといけない厳しい競馬。じっくりためて運べば、重賞でもやれると思う』と、巻き返しを図っています」

 松田記者はもう1頭、1戦1勝の良血馬に注目する。

ラストドラフト(牡3歳)です。新馬戦を勝ったばかりですが、お披露目となったその1戦は、アーモンドアイがジャパンCで超絶レコード勝ちを決めた日。東京・芝1800mのレースで、5番手から上がり3ハロン33秒1の末脚を駆使して、馬群を見事にさばいて抜け出していきました。

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