明け4歳世代がやっぱ強いのか。東西の金杯でおいしく乾杯できる4頭 (4ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 京都のマイル戦では、GIIIシンザン記念を勝っている他、オープン特別で2度の2着があります。また、2走前のGIIスワンS(2018年10月27日/京都・芝1400m)でも、休み明けで勝ち馬にコンマ1秒差の3着と好走。鞍上の古川吉洋騎手も『京都がいいのは間違いない』と、同舞台での適性には太鼓判を押しています。

 好位で手堅く立ち回れるので、開幕週の馬場も歓迎のくち。明け4歳世代に注目が集まって、今回も人気の盲点となってくれれば、しめたものです」

 太田記者はもう1頭、話題の明け4歳世代からカツジ(牡4歳)をオススメする。

「前走のGIマイルCS(2018年11月18日/京都・芝1600m)では8枠16番発走ながら、最後は大外からメンバー最速となる上がり33秒4の豪脚を繰り出して、コンマ2秒差の4着と善戦。にもかかわらず、下馬評から『意外と人気がないな』と感じるんですよね。

 当時の京都はイン有利の馬場で、上位3頭の馬番が着順同様、1番、2番、3番だったことを思えば、この4着は相当価値があります。2着ペルシアンナイトも、3着アルアインもGI馬ですから、まさしくGI級の力を示した走りだったと言えるのではないでしょうか。

 主戦の松山弘平騎手によれば、『カッカしていたのが、落ちついてきた』とのこと。明け4歳世代屈指のマイラーが本領を発揮すれば、ハンデ56kgでも勝ち負けになるはずです」

 競馬の1年の計は、金杯にあり。今年こそ、金杯で"乾杯"したい方、ここに挙げた馬たちで勝負してみてはどうだろうか。

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る