明け4歳世代がやっぱ強いのか。
東西の金杯でおいしく乾杯できる4頭

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Yasuo Ito/AFLO


昨年のダービーで3着と奮闘したコズミックフォース昨年のダービーで3着と奮闘したコズミックフォース ダービー後の秋2戦は、GIIセントライト記念(中山・芝2200m)7着、GI菊花賞(京都・芝3000m)15着と振るいませんでしたが、セントライト記念では太め残り、菊花賞は距離がいかにも長すぎました。敗因は明確で、これら2戦に目を瞑(つむ)れば、ハンデ戦のGIIIなら、十分に通用するはずです。中山・芝2000mという舞台も、ちょうど1年前のGIII京成杯で経験して2着と結果を残していますから、心強い限りです。

 同じ明け4歳馬では、ステイフーリッシュ(牡4歳)やタイムフライヤー(牡4歳)が人気になりそうですが、前者は関東への長距離輸送で馬体減りが心配され、後者はコース実績があるものの、"ハマリ"待ちのようなところがあって、絶対的な信頼は置けません。これらの陰に隠れて人気の盲点になりそうなコズミックフォースは、まさに今回が狙い目ではないでしょうか」

 木村記者はもう1頭、注目している馬がいるという。

ランガディア(牡5歳)です。体質が弱く、ここまで来るのに時間がかかりましたが、素質はこのメンバーの中に入っても見劣りしません。他馬との比較で、ハンデ54kgは有利。2000m戦も前走で勝っており、問題ないでしょう」

 コズミックフォースとランガディアは、ともにキングカメハメハ産駒。過去10年で2勝を挙げている同産駒がワンツーフィニッシュを決めれば、ビッグなお年玉になることは間違いない。

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