ホープフルSで好配当をもたらす、2頭の遅れてきたサンタクロース (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 大西記者はもう1頭、2戦1勝のヒルノダカール(牡2歳)の名前も挙げた。

「こちらは、キャリア2戦目の前走・未勝利戦(11月25日/京都・芝2000m)を勝ち上がり。好位から力強く抜け出した勝ちっぷりは鮮やかで、馬体が増えて体つきにも余裕があったことを思えば、まだ上積みが見込めそうです。物見をするなど、子どもっぽいところも残していますが、それだけに集中して走れたときの伸びしろも残しています。

 調教でも追い切るごとに動きに良化が見られます。前走時の1週前追い切りでは、体重の軽い松田大作騎手が騎乗したとはいえ、栗東の坂路で4ハロン51秒3の好時計をマーク。これほど坂路で動ける馬が、直線の急坂を苦にするとも思えず、初の中山コースにも不安はありません。初めてとなる長距離輸送を克服すれば、大駆けがあっても驚けないでしょう」

 今年最後のGI。ここに挙げた2頭が遅れてきたサンタクロースとなって、"好配当"をプレゼントしてくれるかもしれない。

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