ホープフルSで好配当をもたらす、2頭の遅れてきたサンタクロース (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Yasuo Ito/AFLO


年末の中山の馬場が合いそうなキングリスティア年末の中山の馬場が合いそうなキングリスティア「父は新種牡馬ベルシャザールということで人気の盲点となりそうですが、その父は重賞に格上げされる前のホープフルSを勝っています。そのときのことでよく覚えているのが、ホープフルSに向かう調整において、ベルシャザールの坂路での追い切りがものすごく迫力があったことです。

 その後、オルフェーヴルが勝った泥んこ馬場の日本ダービーでは3着となって、さらに古馬になると、当時阪神で開催されていたダートのGIジャパンカップダート(※現チャンピオンズカップ)を快勝。タフな展開向きの血統なので、ここでも十分に狙えると思います」

 キングリスティアについては、デイリースポーツの大西修平記者も注目している。

「キャリアこそ浅いですが、初戦の新馬戦(12月16日/阪神・芝2000m)で5馬身差の圧勝。新馬戦としては淀みのないペースで逃げて、直線でも後続を突き放す力強い内容でした。後ろが来れば、その分だけ伸びそうな雰囲気でしたし、直線の坂もまったく気にしていなかったのを見ると、中山への舞台替わりも悪くなさそうです。一度使われた上積みも十分に見込めるでしょう。

 父がダートでも芝でも活躍したベルシャザールで、走法を見てもタフな中山コースの馬場が合っていそうです。同馬を管理する河内洋調教師も『前走よりも行きっぷりがよくなりそう。楽に先行できる形なら』と期待していました。一発の魅力が大いにあると見ています」

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