2018.12.23

31年ぶりの快挙を遂げた
姉プリモシーンにも劣らぬ、パロネラの評判

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 結局、牝馬三冠では結果を出せなかったものの(桜花賞=10着、オークス=不出走、秋華賞=7着)、GI NHKマイルC(5月6日/東京・芝1600m)では牡馬相手に5着と健闘した。前述の重賞2勝を含めて、十分にその存在をアピールしたプリモシーン。古馬になってからの活躍が見込まれる1頭だ。

 ちなみに、このプリモシーンとパロネラの母モシーンは、オーストラリアのGIを4勝。それも、1600m~2500mまで幅広い距離のレースで結果を出してきた名牝だ。

 そんな偉大な母と優秀な姉を持つパロネラ。間近に迫ったデビューに向けて順調に調整は進んでおり、陣営の期待もすこぶる大きいようだ。関東競馬専門紙のトラックマンが語る。

「厩舎スタッフからは、『パロネラは姉譲りのスピードを持っていて、間違いなくレベルは高い』という評価が聞かれます。感触はかなりいいようで、仕上がりも良好。初戦から勝ち負けできる雰囲気ですね。馬体重も470kgほどで、牝馬としては十分なサイズです」

 陣営の手応えとしては、姉プリモシーン同様の活躍が望めそうなパロネラ。懸念すべき点はないのだろうか。先述のトラックマンが続ける。

「強いて言えば、気性的に少しテンションが上がる瞬間があるとのこと。とはいえ、木村厩舎は姉のプリモシーンも管理していて、彼女も同じような面を持っていたそうで、さしたる問題にはなっていません。パロネラも姉と同じスタッフが管理して、熟知している気性面もきちんとケア。万全を期して、初陣を迎えることができるでしょう」

 当初、12月23日の2歳新馬(中山・芝1600m)でデビューする予定だったが、登録頭数が多くて除外になってしまった。それでも、陣営は慌てることなく、あらためて年明け1月12日の3歳新馬(中山・芝1600m)でのデビューを目指して調整を図っていくという。

 姉同様、かなりのポテンシャルを秘めていそうなパロネラ。初陣でいきなりその素質の高さを披露するのか、注目である。