奇跡や伝説が生まれる有馬記念。
ならば平成最後は大穴3頭に夢を託す

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 そして今年も、勢いのある"上がり馬"がいる。パフォーマプロミス(牡6歳)とリッジマン(牡5歳)である。ともに魅力的な存在だが、ここではパフォーマプロミスを推す。

勢いあるパフォーマプロミスの一発に期待勢いあるパフォーマプロミスの一発に期待 昨年の12月に1600万下を勝ってオープン入りした同馬は、年明け早々にGII日経新春杯(1月14日/京都・芝2400m)を制覇。その後、休み明けのGII目黒記念(5月27日/東京・芝2500m)でも3着と好走した。

 続く初めてGIに挑んだ宝塚記念(6月24日/阪神・芝2200m)では9着に終わったものの、この秋初戦となる前走のアルゼンチン共和国杯(11月4日)を難なく勝利。その勢いで、2度目のGI挑戦となる有馬記念でさらなる飛躍を目指す。

 先述のゴールドアクターもそうだが、近年"出世レース"として注目されているアルゼンチン共和国杯の勝ち馬からは、のちのGI馬が数多く出ている。パフォーマプロミスも、そうした存在に続いてもおかしくない。

 次に注視すべきは、"不振続きのGI馬"の巻き返しである。

 いい例となるのは、2011年に7番人気で2着となったエイシンフラッシュだ。同馬は前年のダービー馬で、古馬になってもGI天皇賞・春(京都・芝3200m)で2着、GI宝塚記念(阪神・芝2200m)では3着と奮闘していたが、秋になると、GI天皇賞・秋(東京・芝2000m)で6着、GIジャパンC(東京・芝2400m)では8着と凡走。続く有馬記念では人気が急落した。

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