平成最後の有馬記念で、「レジェンド」オジュウチョウサンに馳せる夢 (4ページ目)

  • 新山藍朗●文 text by Niiyama Airo
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 とはいえ、有馬記念はこれまでとは相手が違う。

 オジュウチョウサンの鞍上を務める武豊騎手も、GI戦と、オジュウチョウサンが勝った条件戦との時計の違いを引き合いにして、「今度はこれまでのようにはいかない」と口にしている。

 しかし一方で、「暮れの中山は強い馬だから」とも語った。

 確かに、例年有馬記念の前日に行なわれている名物レース、GI中山大障害(中山・障害4100m)は2連覇中である。この時期、この舞台ではめっぽう強い。

 オジュウチョウサンが有馬記念を勝てば、"障害帰り"メジロパーマーの伝説を超えて、障害GI5勝の有馬記念馬という、新たな最強伝説を打ち立てることとなる。

 暮れの中山に棲むと言われる"有馬記念の女神"は、こういうストーリーが意外と嫌いではないと思う。

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