父キンカメで期待膨らむ。ダンスディライトは偉大な母を超えられるか (3ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

 すでにトレセンで調教を開始している同馬について、関西競馬専門紙のトラックマンが陣営の評価や手応えを伝える。

「ダンスディライトについて、スタッフは『まだ全体的に緩さがある状況』としながらも、『いいモノを持っている』と素質の高さを認めています。そして、『調教を積んでいけば、よくなっていきそう』と前向きに話していました。530kg台の大きな馬格で、今後の良化は十分に見込めそうです」

 ダンスインザムードは、これまでさまざまな種牡馬と配合されてきた。そして今回は、初めてのキングカメハメハの子となる。リーディング上位の種牡馬ゆえ、その点についてはスタッフも期待しているという。先述のトラックマンが続ける。

「父がキングカメハメハになったことで、『母の持っていた切れ味やスピードを引き出せそう』とスタッフは話しています。配合の面からも、期待が高まっているようですね。これまでの兄姉とは違った一面が出るかもしれません」

 ダンスディライトのデビューは、年明けの予定。1800m~2000mの距離を主戦場として使っていく見込みだ。

「天才少女」と謳われた母ダンスインザムード同様、ダンスディライトもクラシックの舞台で輝くことができるのか。今後の動向から、目が離せない。

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