豊作の牝馬と違って「不作」の評価。
混迷極める2歳牡馬ランキング

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 4位には、ブレイキングドーン(父ヴィクトワールピサ)が入った。ここまで2戦1勝、2着1回。京都2歳Sでは、クラージュゲリエと叩き合いを演じて、惜しくも敗れた。

本誌競馬班
「好メンバーがそろった新馬戦を圧勝。京都2歳Sではクラージュゲリエに敗れるも、約5カ月ぶりの実戦だったことも思えば、上々の走りだったのではないでしょうか」

 5位は、3戦3勝のアドマイヤマーズ(父ダイワメジャー)。前走で、GIIデイリー杯2歳S(11月10日/京都・芝1600m)を制している。

吉田氏
「ダイワメジャー産駒らしいスピードとパワーが売り。ただ、デイリー杯2歳Sでは、2着メイショウショウブ(牝2歳)に外から一度かわされて、ヒヤリとする場面もありました。

 一瞬の速い脚はなく、前につけて適度に上がりのかかる流れが向くことは間違いありません。脚長ですが、肩のやや立ったフォルムで、ストライドが伸びるタイプではなく、本質的にはマイル以下に適性がある印象です」

 前評判の高さと、それに見合ったレースを披露してきたサートゥルナーリアに票が集まったものの、識者の票が数多くの馬に割れたことを見れば、牡馬戦線はいまだ力関係がはっきりしていないことがよくわかる。そういう意味でも、大勢を左右するであろう、週末の朝日杯FS、年末のホープフルSの行方に注目である。

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