阪神JF、穴党記者の推しメン3頭。データに乏しい2歳戦こそ現場を頼れ (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 一方、デイリースポーツの大西修平記者は、人気の盲点になっている2戦無敗の馬に注目している。

レッドアネモスです。逃げても、控えても競馬ができるタイプで、流れが読めないことの多い2歳GIでは、その自在性は強力な武器とはるはず。阪神は初めてですが、直線に急坂のある中山で結果を出しているのは心強い限りです。

 前走の500万特別・サフラン賞(9月30日/中山・芝1600m)では、ハナを切りながら、上がり3ハロン34秒1という末脚を披露。速い上がりにも対応できそうなのも、強調材料となるでしょう。

 無傷の2連勝できていますが、休み明けの重賞初挑戦がGIとあって、意外と人気の盲点になりそう。今回が絶好の狙い目と見ます」

 大西記者も語るとおり、今回はおよそ2カ月半ぶりの実戦となる。その点についての不安はないのだろうか。

「(前走から)間隔は空いたものの、攻め気配は上々。1週前の追い切りでも、時計以上に動きは鋭かったです。体も470kg台と牝馬としては恵まれており、カイ食いにも不安がないタイプ。その分、攻めた調教を積むことができるので、きっちりと仕上がっています」(大西記者)

 すでに重賞やオープンを制している評判馬の強さは認めるものの、まだ2歳の牝馬。今後、その序列が大きく変動してもおかしくない。阪神JFのレース後、その評価を大きく上げる存在が、ここに挙げた3頭の中から出てきても不思議ではない。

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