2018.12.07

ナンバーワン不在の阪神JF。
ピックアップしたいのは魅力的な良血3頭

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Yamane Eiichi/AFLO

 阪神ジュベナイルフィリーズはソウルスターリングの他にも、2013年の勝ち馬レッドリヴェールが前走のGIII札幌2歳S(函館・芝1800m)を勝利しているなど、1800m以上のレースの成績がモノを言うことも多く、臨戦過程としても好感が持てる。

 父バゴは凱旋門賞の勝ち馬で、種牡馬としては菊花賞馬ビッグウィークの他、桜花賞2着のオウケンサクラ、函館2歳Sを制しているクリスマスなど、2~3歳戦で活躍した牝馬も出している。母は2歳王者フサイチリシャールと同じ父(クロフネ)を持つ”いとこ”で、母系からも2歳戦向き。血統的にも、2歳女王になる資格は十分と言える。

 最後に、穴馬としてトロシュナ(牝2歳/美浦・大竹正博厩舎)を挙げておきたい。同馬は10月21日の2歳新馬(新潟・芝1600m)を勝っただけだが、そのレースでは直線で大外を力強く伸び、2着に3馬身差をつける完勝だった。

 この時期の新潟開催はあまりレベルが高くないので、相手に恵まれた感はあるが、スケールの大きさを感じさせる走りだっただけに抑えておきたい。

 父スクリーンヒーローは、GI香港マイルなどGIを6勝し、年度代表馬に輝いたモーリスを出す成功種牡馬。母スーヴェニアギフトはダート6F(6ハロン:1200m)の米GIIIランダルーシSの勝ち馬で、姉兄にシュプリームギフト(GIII函館スプリントS2着)、ベステゲシェンク(GIIIオーシャンS3着)、ロワアブソリュー(GIIIアーリントンC3着)、デアレガーロ(GIII京都牝馬S2着)と、重賞好走馬が多数出ている。本馬にも兄姉同様の活躍を見せる素質はありそうで、大駆けに期待したい。