第1回2歳牝馬ランキング。今年も歴史的な「名牝」が誕生するのか (4ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 3位は、ラヴズオンリーユー(父ディープインパクト)。新馬、500万特別と2連勝し、血統的な魅力もあって上位にランクインした。

市丸博司氏(パソコン競馬ライター)
「新馬は牡馬相手に楽勝。2戦目の白菊賞(11月25日/京都・芝1600m)は平均的な流れのなか、今回のランキングで私が3位に選出したランブリングアレー(父ディープインパクト)を直線大外からねじ伏せる強い競馬を見せました。

 全兄には、海外GIのドバイターフを勝ったリアルスティールに、重賞2着が2回あるプロディガルサン(牡5歳)がいます。馬主は、最近話題のDMMドリームクラブ。今後が楽しみな1頭と言えるでしょう」

 4位は、3戦2勝のシェーングランツ(父ディープインパクト)。デビュー戦は5着に終わったものの、その後は未勝利戦を圧勝し、のちのGI馬を数多く出しているGIIIアルテミスS(10月27日/東京・芝1600m)も快勝した。こちらも、半姉がオークス馬ソウルスターリング(牝4歳)という超良血だ。

吉田氏
「母スタセリタは仏オークスなどGI通算6勝の名牝で、その2番仔が同じ藤沢和雄厩舎に所属し、阪神JF、オークスとGI2勝を挙げているソウルスターリング。ソウルスターリングと比べると、父がフランケルからディープインパクトに代わったことで、勝ち気すぎる面が緩和したことが大きいと思います。

 グランアレグリアやダノンファンタジーと同様、馬格があって胴長+脚長のシルエット。つなぎも長めで適度にクッション性があり、回転の速さからすれば、ストライドをしっかりと伸ばして走れる走法です。広いコースで長くいい脚が使えるタイプです。

 まだトモが甘く、スタートに課題がありますが、後方から鮮やかに差し切ったアルテミスSの内容は悪くありません。今後の伸びしろを考慮すれば、十分に魅力ある存在です」

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