第1回2歳牝馬ランキング。今年も歴史的な「名牝」が誕生するのか (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Yasuo Ito/AFLO


 堂々のトップに立ったのは、2戦2勝のグランアレグリア(父ディープインパクト)。2戦目のGIIIサウジアラビアロイヤルC(10月6日/東京・芝1600m)では、牡馬相手に圧勝した。惜しくも満点は逃したが、24ポイントとぶっちぎりの1位である。

吉田順一氏(デイリー馬三郎)
「母はGI2勝を含め、アメリカで通算7勝を挙げた芦毛の名牝。父は言わずと知れた、日本を代表する種牡馬ディープインパクト。毛色で言えば、同じく鹿毛だった父の血を多く受け継いでいる印象はあります。

 ただ、馬体のサイズからすれば、軽さと切れ味が武器だった父のようなタイプではなく、長くいい脚を使えるタイプです。少し内股でトモを回す走法ですが、胴長+脚長らしく、軽さはありながらも、ストライドを稼げる点は大きな武器でしょう。

 新馬戦では、ダノンファンタジーをまったく寄せつけずに完勝。4カ月ぶりに臨んだ前走のサウジアラビアロイヤルCでは、牡馬を相手にさらに着差を広げるパフォーマンスを披露しました。

 2戦ともやや力みがあったのか、早めにポジションを上げていきましたが、末脚が乱れないのは、相当なスピード持続力を秘めていると判断していいでしょう。勝ち気な部分がマイナス方向に進まない限りは、この世代のトップクラスとして、今後も君臨するであろうと見立てています」

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