チャンピオンズCで最強ルヴァンスレーヴに
迫る、思わぬ伏兵を発見

 これまで、全日本2歳優駿を勝つ中央の馬は、どうも早熟で、完成度の高さだけで勝利しているイメージがありました。事実、過去の勝ち馬を見れば、そうですよね?

 しかし、ルヴァンスレーヴはその常識を覆す結果を出し続けています。それこそ、2歳の間は素質だけで結果を出してきたのでしょう。

 要するに、2歳時には能力の5分以下で戦って、それでも結果を出せてしまった。それから、時が経つに連れて少しずつ成長していったゆえ、それに伴い相手のレベルが上がっていっても、結果を出し続けることができた、ということ。

 アーモンドアイほど絶対的な存在とは言えませんが、ルヴァンスレーヴにも通じるところはあると思います。

 ここを勝てば、正真正銘のダート界のトップに君臨することになります。そうなることを期待していますし、その姿をしっかり見届けたいと思っています。

 ライバルと目されていたのは、ゴールドドリーム。しかし、同馬は直前になって出走を回避。再戦が見られなくなってしまったのは、本当に残念です。できれば、来年2月のGIフェブラリーS(東京・ダート1600m)で、2頭の対決が実現することを祈りたいと思います。

 そうなると、ゴールドドリームに代わって古馬の一番手となるのは、先日のJBCクラシック(11月4日/京都・ダート1900m)を勝ったケイティブレイブ(牡5歳)でしょうか。

 とにかく、今年は充実した走りが目につきます。凡走したのは、超ハイペースのレースを番手で追いかけたフェブラリーS(2月18日)だけ。同レースは、芝並みのハイラップを刻んでいましたからね。前にいった面々はことごとく馬群に沈みましたし、11着という結果も仕方のないところでしょう。

 そのひと鞍を除けば、今年は5戦4勝、2着1回。そのうち、3鞍がGI級のレースですからね、地力は間違いなく強化されていると思います。

 昨年のこのレースは4着でしたが、今年は昨年以上の結果が期待されます。実際、現在の好調ぶりを考えれば、馬券圏内(3着以内)に入る可能性は十分にあるでしょう。

 ルヴァンスレーヴ、ケイティブレイブと来れば、オメガパフューム(牡3歳)も取り上げないわけにはいきません。

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