夢膨らむチャンピオンズC。GI馬か中京実績馬の人気落ち3頭が逆襲か (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 続いて、目がいくのは"中京実績"がある馬だ。

 先に触れた2016年の勝ち馬サウンドトゥルーは、中京でのオープン勝ちがあって、前年のチャンピオンズCでも3着と好走していた。同年の3着馬アスカノロマンも、それまでに中京で2勝。うち1勝はGII東海S(中京・ダート1800m)だった。

 また、2014年の2着馬ナムラビクターも中京での白星があり、中京と相性のいい馬がチャンピオンズCでも好走することが多い。

 この視点でいくと、今年はインカンテーション(牡8歳)に期待が寄せられる。同馬はこれまでに中京で2勝を挙げており、重賞でも2着と3着が1回ずつあるのだ。

 加えて、同馬は今春のフェブラリーSでも3着と健闘。8歳馬のベテランだが、一線級と互角に渡り合える実力は秘めている。相性のいい舞台で、再びその力を誇示してもおかしくない。

 最後に取り上げたいのが、重賞で善戦を続けながら、人気の上がらない馬だ。

 2016年の勝ち馬サウンドトゥルーは、前3走で地方交流重賞(GIも含む)に挑んで、すべて3着だった。2014年の2着馬ナムラビクターも、オープン特別とGIIIアンタレスS(阪神・ダート1800m)を連勝したあと、GIII平安S(京都・ダート1900m)の5着を挟んで、GIIIシリウスS(阪神・ダート2000m)で2着、GIIIみやこS(京都・ダート1800m)で3着と、安定した成績を残していた。

 ただ、中央のGIとなれば、豪華メンバーが一堂に集まる。2頭とも「ここでは一枚足りない」と見られて、上位人気を得るまでには至らなかったのだろう。

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