世界の競馬を席巻するゴドルフィンが自信を持って送り出すエデリー (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

 そして今年、所有馬のファインニードルがGI高松宮記念(中京・芝1200m)と、GIスプリンターズS(中山・芝1200m)を制覇。旧名義のときから、これまで日本のGIには縁がなかったものの、ついに悲願の戴冠を遂げた。

 いよいよ日本でも本領を発揮し始めたゴドルフィン。その一大勢力から今週、注目の2歳馬がデビューする。美浦トレセンの藤沢和雄厩舎に所属するエデリー(牡2歳/父ディープインパクト)である。

ゴドルフィン期待の2歳馬エデリーゴドルフィン期待の2歳馬エデリー 近親には、重賞2勝、GI皐月賞(中山・芝2000m)2着などの実績を持つワールドエースがいる良血。早くから、ゴドルフィン期待の2歳馬として噂されていた。

 そのエデリー、デビューを控えた現状はどうなのか。関東競馬専門紙のトラックマンがその様子を伝える。

「エデリーは9月上旬からトレセンで時計を出し始め、以降2カ月半ほど入念に乗り込まれてきました。手元でじっくりと仕上げる藤沢厩舎としても、珍しいほどの調教量をこなしています。

 というのも、スタッフによれば『510kgほどの大型馬で、(入厩当初は)馬体が緩かったから』とのこと。しかし、今では乗り込みによって緩さも解消されたようで、スタッフは『ディープインパクト産駒らしい、スラッとした体になってきた』と話しています」

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