2018.11.20

ジャパンCの行方を左右する、
サトノダイヤモンドの「復活」は本物か

  • 新山藍朗●文 text by Niiyama Airo
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 今年に入ってから、GII金鯱賞(3月11日/中京・芝2000m)、GI大阪杯(4月1日/阪神・芝2000m)、GI宝塚記念(6月24日/阪神・芝2200m)と敗戦を繰り返した。

 昨年の天皇賞・春以来、6戦連続して勝ち鞍なし。しかも、その間は3着が最高成績だった。

 かつての”現役最強”候補は、ごく普通の”重賞級”程度の馬になりかけていた。

 京都大賞典の勝利は、そんな矢先のことだったのである。

 およそ1年7カ月ぶりの勝利。不振の原因が敗戦による精神的なショックだとすれば、この1勝は、それを払拭するための、何よりのカンフル剤になったはずだ。

 陣営もこの勝利によって、GI天皇賞・秋(10月28日/東京・芝2000m)には目もくれず、よりハードルが高い今週のGIジャパンC(11月25日/東京・芝2400m)を、次の勝負の舞台に選んだ。

 では、サトノダイヤモンドの「復活」は本物なのか。京都大賞典の勝利によって、完全に立ち直ったと見るべきなのか。

「完全復活と言うには、前走の内容は物足りない」

 そう話すのは、関西の競馬専門紙記者である。

 何が「物足りない」のかと言えば、まず2着が4歳牝馬のレッドジェノヴァだったという点だ。

 レッドジェノヴァは、直前に準オープンを勝ち上がったばかりで、京都大賞典が初の重賞出走だった。その後、GIエリザベス女王杯でも4着と健闘しているものの、1、2着からは3馬身以上離された、「勝負あった」の4着だった。

 強い馬には違いないが、「最強クラス」というほどではない。