エリザベス女王杯は3歳と4歳に注目。カンタ-ビレは勝ち要素が多いぞ (3ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Ito Yasuo/AFLO

 4歳馬では、レッドジェノヴァ(牝4歳/美浦・小島茂之厩舎)も気になる存在だ。年明けには1000万下を走っていた馬だが、夏の札幌で北海道150年記念(芝2600m)、オールスタージョッキーズ第2戦(芝2000m)を連勝。重賞初出走だった前走のGII京都大賞典(京都・芝2400m)でアルバートやシュヴァルグランといった牡馬の一線級に先着し、GI2勝のサトノダイヤモンドから2分の1馬身差の2着に入った。強い相手と闘ってきた経験は今回に生きるだろう。

 祖母マンハッタンフィズが、菊花賞などGI3勝のマンハッタンカフェの全妹という血統で、マンハッタンカフェは2016年のエリザベス女王勝ち馬のクイーンズリング、2着馬シングウィズジョイを産み出している。このレースに実績のある種牡馬なため、血統的にはピッタリと言えるだろう。

 以上、3歳と4歳の有力馬4頭を分析したが、あらゆるファクターからカンタービレが、最も勝利に近い存在と見ている。4歳馬では、実績馬2頭よりレッドジェノヴァに注目したい。

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