3歳世代がダート界を席巻中。
JBCクラシックは2頭がダーっとくる

 こうした状況を踏まえると、現時点では3歳世代"ナンバー2"といった存在となるオメガパフュームとしては、ここで好結果を出して、12月のGIチャンピオンズC(12月2日/中京・ダート1800m)で、世代"王者"のルヴァンスレーヴに再チャレンジしたいところでしょう。

 さて、先週の天皇賞・秋では、芝で"レベルの高い4歳世代"の中から、サングレーザーを「ヒモ穴馬」に取り上げました。その流れでいくと、今回の「ヒモ穴馬」も、ダートで"レベルの高い3歳世代"から指名したいところです。

 とはいえ、先に挙げたオメガパフュームの他に出走する3歳馬は、1頭しかいません。テーオーエナジー(牡3歳)です。

JBCクラシックで一発が期待されるテーオーエナジーJBCクラシックで一発が期待されるテーオーエナジー 同馬は、前走のオープン特別・グリーンチャンネルC(10月8日/東京・ダート1400m)で14着と惨敗を喫して、すっかりノーマークになっているようですが、侮れないと思いますよ。

 前走は、休み明けだったことに加えて、距離も初めて走る1400m戦でした。大敗もやむ得ないところです。さらに、芝のレースとはいえ、日本ダービー(5月27日/東京・芝2400m)でも大敗していることを考えると、東京競馬場、あるいは左回りが極端によくない可能性があります。

 今回は、実績のある京都コース、距離も1900mとなって、一変があってもおかしくないでしょう。そもそも春には、夏のGIIIレパードS(新潟・ダート1800m)で勝ったグリムに迫った3着ビッグスモーキーを破っていますし、5着だったジャパンダートダービーでは2着オメガパフュームとはコンマ2秒差でした。

 決して見限ってはいけない存在です。このメンバーなら、一発あっても驚けません。

大西直宏のオフィシャルブログ>

大西直宏公式LINE@始めました。
元騎手の視点で馬券のヒントになる情報をお届け!
友だち追加で「@0024n」を検索!
下のQRコードを読み取って頂くことでも見られます。

◆中央初開催のJBC3競走。「アウェー」に臨む地方馬こそがオイシイ>>

◆舞台も展開も特異なJBCクラシックは「老練な3頭」に旨みあり>>

プロフィール

  • 大西直宏

    大西直宏 (おおにし・なおひろ)

    1961年9月14日生まれ。東京都出身。1980年に騎手デビュー。1997年にはサニーブライアンで皐月賞と日本ダービーの二冠を達成した。2006年、騎手生活に幕を閉じ、現在は馬券を買う立場から「元騎手」として競馬を見て創造するターフ・メディア・クリエイターとして活躍中。育成牧場『N.Oレーシングステーブル』の代表も務め、クラシック好走馬を送り出した。

3 / 3

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る