2018.11.01

中央初開催のJBC3競走。
「アウェー」に臨む地方馬こそがオイシイ

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by AFLO

 メインレースとして行なわれるJBCクラシック(京都・ダート1900m)は、ダート1900m戦と、中央の馬にとってもややイレギュラーな距離設定。地方馬が付け入る隙は十分にありそうだ。

 ここに参戦する地方馬は3頭。そのうち、今夏地方競馬に移籍して、現在2連勝中の浦和のシュテルングランツ(牡7歳)が注目を集めている。鞍上が今年、地方競馬の通算最多勝記録を更新し、今なおその記録を伸ばしている的場文男騎手というのもある。

 だが、ここで推奨したいのは、名古屋のカツゲキキトキト(牡5歳)である。

 これまで、地方のダート重賞には11回出走して未勝利だが、2着が1回、3着が4回ある。今春には、ダート一線級が集まるGI帝王賞(6月27日/大井・ダート2000)にも参戦。結果は7着に終わったものの、アウォーディーやオールブラッシュ(牡6歳)、アポロケンタッキー(牡6歳)など、中央の実績馬たちに先着する健闘を見せた。

 常識的には、上位を狙うのは厳しいだろう。それでも、昨年3月のGIII名古屋大賞典(名古屋・ダート1900m)では、勝ったケイティブレイブ(牡5歳)から2馬身差の3着。昨年10月のGIII白山大賞典(金沢・ダート2100m)では1着インカンテーションから2馬身半差の2着と、中央馬の一線級とも差のない競馬を展開するなど、相手なりの走りができるのは強みだ。

 1400mから2500mまで、幅広い距離に対応し、結果を出してきたカツゲキキトキト。中央ではイレギュラーな距離設定において、何かしらの展開のアヤが生じれば、勝てないまでも、上位に食い込むチャンスはあるはずだ。

 最後は、当日の最終レースに行なわれる牝馬限定のJBCレディスクラシック(京都・ダート1800m)。こちらも、JBCスプリント同様にズバ抜けた存在はいない。下馬評では、芝、ダート両方で重賞勝ちのあるラビットラン(牝4歳)が1番人気と目されているが、同馬は取りこぼしも多く、絶対視するのはどうだろうか。