2018.11.01

中央初開催のJBC3競走。
「アウェー」に臨む地方馬こそがオイシイ

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by AFLO

 同馬の戦績を見てみると、地方に移籍した昨年の夏以降の成績が際立っている。そのため、地方馬相手に強さを見せつけているようにも見えるが、移籍前の中央でもオープン特別の京葉S(中山・ダート1200m)で勝ち星を挙げるなど、潜在能力は高い。

 京葉Sに勝ったあとは、中央の舞台で惨敗を繰り返してきたが、"地方の水"が合って、再浮上のきっかけをつかんだのなら、決して侮れない。中央での実績を考えても、勝ち負けに加わる可能性は大いにある。

 ただ、現状の勢いからして、キタサンミカヅキは人気の一角に推されるかもしれない。ならば、穴候補としては、岩手のラブバレット(牡7歳)がオススメだ。

 これまでに、中央のGIII根岸S(東京・ダート1400m)に2度挑戦して、10着(2017年)、9着(2018年)。地方の重賞競走にも14回参戦し、3回ある2着が最高成績で、勝利を飾ったことは一度もない。

 こうした戦績を見ると、実力的な見劣りを感じるかもしれないが、ダート重賞でも1200mのレースに限ると、6戦0勝、2着2回、3着3回、着外1回と、安定した結果を残している。唯一の着外、6着に敗れたGIII東京スプリント(4月18日/大井・ダート1200m)も、スタートで後手を踏みながら、勝ち馬からコンマ6秒差と大崩れはしていない。

 夏のGIII北海道スプリントC(6月7日/門別・ダート1200m)では、勝ったテーオーヘリオス(牡6歳)とゴール前まで接戦を演じて、中央の実力馬にも引けを取らないレースを披露。舞台さえ合えば、一発あっても不思議ではない。

 父は、第1回のJBCスプリントの勝ち馬ノボジャックで、ちなみに京都のダート戦は1戦1勝。そして祖母は、1992年のGIIスワンS(京都・芝1400m)で金星を挙げたディクターガールである。そのDNAは、京都で行なわれるJBCスプリントでこそ、真価を発揮するのではないだろうか。