穴党記者が手ぐすねを引く菊花賞。長距離適性ある3頭で帯封をゲット (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 同レースでは、タニノフランケルが大逃げを打ちながら、前半1000mのラップが60秒9。平均ペースで、思ったよりも速い流れになりませんでした。そうした展開にあって、2番手につけたジェネラーレウーノを含めた後続は皆、3コーナー過ぎには(鞍上の)手が動き出してスパートをかけます。

 結果、レース後半は厳しい展開になりましたが、ジェネラーレウーノは最後まで脚色が鈍らず、余裕を持ってゴール板をトップで通過。その長く脚を使えた走りは、菊花賞の舞台にマッチします。

 また、今度は直線が平坦になるのもプラス。抜け出してからフワッとするような精神面の課題も改善されてきているようですし、ひと夏越して成長を感じさせる同馬への期待は大きいです」

 一方の大野記者も、ひと夏越しての成長がうかがえる1頭をピックアップ。前走で古馬混合の1000万条件・信濃川特別(8月4日/新潟・芝2000m)を完勝したグロンディオーズをオススメする。

「半兄に目黒記念(東京・芝2500m)を勝ったムスカテールがいるグロンディオーズ。父がマヤノトップガンからルーラーシップに代わりましたが、昨年の菊花賞もルーラーシップ産駒のキセキが勝利していますから、スタミナ面でのマイナス要素はまったくありません。

 それに、ゆったりとした大きな跳びでありながら、コーナーワークを器用にこなすセンスを兼ね備えているのも強み。京都・芝3000mは、この馬にとって絶好の舞台と言えます」

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