わずか1勝馬が菊花賞で戴冠か。上昇エタリオウ、王になるため大変身 (5ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 菊花賞には、先述のジェネラーレウーノもGIIセントライト記念(9月17日/中山・芝2200m)を勝って臨む。山内氏は「どちらもがんばってほしいですし、両方ともチャンスはある」という。

 そして、エタリオウに対してはこんなエールを送る。

「夏の成長で手応えを感じていますし、前走も秋初戦としてはいいレース。あとは、輸送で馬体が減る面があるので、そこをうまくクリアしてほしいですね。古馬になってから一段と活躍できる馬ですし、まずは無事に。そのうえで、いいレースをしてくれたらうれしいです」

 1勝、2着5回(着外2回)という稀有な戦績で菊花賞に挑むエタリオウ。しかし、積み重ねてきた5回の2着は決して無駄ではない。それを証明するのが、菊花賞の舞台である。3000mの長い旅路の先に、輝かしい栄冠が待っているはずだ。

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