秋華賞は、アーモンドアイが勝っても好配当を狙える大穴3頭に流せ (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

「最初に注目したいのは、パイオニアバイオ。紫苑Sでは小回りの内枠でさばきづらいところがありながら、最後は勝ったノームコアに次ぐ、上がり33秒8の末脚を披露して4着と健闘しました。

 オークス7着以来の実戦で、良化途上のなかで迎えたレースだったことを思えば、十分な内容でした。本番では、息遣いや反応にさらなる良化が見込めるはずです。

 京都は初めてですが、母のアニメイトバイオが2010年の秋華賞で2着。血統的には舞台適性も高いと見ています。芝2000m戦では3戦1勝とはいえ、敗れた2戦はいずれも重賞で、紫苑S4着、春のフローラS(4月22日/東京・芝2000m)が2着。パイオニアバイオにとっては現状、一番力を発揮できる条件ではないでしょうか。

 紫苑S組からはもう1頭、ランドネが気になります。同レースではハナを切って3着。勝ち時計が1分58秒台という速い決着に対応し、最後まで踏ん張れたのは収穫です。この馬も京都は初めてですが、直線が平坦になることで、さらに粘りが増す可能性が高いです。

 最終追い切りでは、栗東の坂路で4ハロン51秒9の好時計をマークするなど、叩いた上積みも十分。今回鞍上を務める戸崎圭太騎手も、3走前のスイートピーS(4月29日/東京・芝1800m)で騎乗して、番手から抜け出して勝っているように、いいイメージを持っていることが心強いです。

 各馬がアーモンドアイを意識するあまり、前にいく馬への警戒が薄れれば、先行勢で一番魅力があるのは、スピードとパワーを兼ね備えたこの馬だと思っています」

"荒れる"牝馬のGI。アーモンドアイが三冠を成し遂げたとしても、ここに挙げた面々が上位に食い込めば、かなりオイシイ配当が見込めるのではないだろうか。

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