秋華賞は過去の激走サインと似る5頭。配当1000万円超えが再び? (4ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 最後に、競馬史上にも残る"大番狂わせ"となった2008年の例を取り上げてみたい。3連単で、JRAのGI史上2番目となる1098万2020円という超高配当をつけた一戦だ。

 そのときレースを制したのは、11番人気のブラックエンブレム。実は今年、その再現を期待できそうな馬がいる。

 トーセンブレスだ。

 なぜなら、同馬の臨戦過程がブラックエンブレムにとても似ているのだ。ブラックエンブレムは、春にフラワーCを勝って、オークスで4着と好走。トーセンブレスも、フラワーCで2着に入って、桜花賞で4着と健闘している。

 要するに、どちらもフラワーCで勝ち負けを争って、クラシックでの好走歴がある。そのうえで、2頭とも休み明け初戦のローズSで15着と大敗を喫しているのだ。

 かなりのこじつけ、といった印象は否めないが、重賞での好走例があって、クラシックでも善戦している実力馬であれば、直前に大敗を喫しても、決して侮れないということ。人気急落が予想されるトーセンブレスの大駆けに、大きな"夢"を託してみてはどうだろうか。

 急激な成長期にある3歳秋。より洗練された乙女たちの争いにあって、際立った華やかさを披露し、最高の輝きを放つのは、どの馬なのか。ここに挙げた馬の中にも、その候補はいるはずである。

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