京都大賞典は、この舞台で覚醒しそうな
重賞「常連馬3頭」を狙い撃ち

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 一方のアルバートも、重賞4勝の実績馬。いずれも3000m以上の長距離戦だが、それ以下の距離でも重賞での好走歴がある。

 そんなアルバートも、前走の宝塚記念で13着と完敗。そこからのぶっつけとなるため、上位人気は望めないが、今回、わずか200mでも前走より距離が延びるのはプラス材料となる。そのうえ、鞍上は"マジックマン"の異名を持つジョアン・モレイラ騎手。一発あっても不思議ではない。

 京都大賞典で目につくパターンは、もうひとつある。ほぼ休みなく、コンスタントに重賞やオープン特別を走り続けてきた馬がここで覚醒する、というケースだ。

 いい例が、2012年に5番人気でレースを制したメイショウカンパク。同馬は、その年の春先から7戦連続で重賞を使われてきて、8戦目のここで見事に勝利を飾った。

 その他、2008年に4番人気で勝ったトーホウアラン、2009年に7番人気で3着となったトーセンキャプテン、そして2013年に7番人気で2着に入ったアンコイルドなども、似たようなタイプだ。

 それぞれ、重賞やオープン特別では"常連"のような存在だったが、そこで勝ち星に恵まれなかったため、低評価にとどまっていた。しかし、この舞台で突然躍動。波乱の一端を担った。

 このパターンで今回狙えそうなのは、ブレスジャーニー(牡4歳)だろう。

京都大賞典での大駆けが期待されるブレスジャーニー京都大賞典での大駆けが期待されるブレスジャーニー

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