京都大賞典は、この舞台で覚醒しそうな重賞「常連馬3頭」を狙い撃ち (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 先述のヒットザターゲットは、まさにそのパターン。それまでにGIIIを2勝していながら、前走となる6月のGI宝塚記念(阪神・芝2200m)で11着と惨敗し、京都大賞典はそれ以来、約3カ月ぶりのレースだった。

 2015年に5番人気で3着となったカレンミロティック、翌2016年に6番人気で2着に入ったアドマイヤデウスらも同様だ。前者はGIIを1勝、GIでも2、3着に入った実績もあったが、前走の宝塚記念で13着と惨敗。後者はGIIを2勝していたが、前走のGI天皇賞・春(京都・芝3200m)で9着と敗れていて、各々そこからの休養明けで京都大賞典に挑んだ。

 これら3頭とも、直前のGIで馬群に沈み、休み明けだったために人気薄となったが、逆に、その休養中にうまく立て直しを図れたのだろう。その結果、本来の実力を発揮して、穴馬券を演出することができたのではないか。

 今回、そのパターンに当てはまりそうなのは、スマートレイアー(牝8歳)とアルバート(牡7歳)だ。

 スマートレイアーは、重賞4勝を挙げているベテラン牝馬。GI戦線でも奮闘してきたが、今春のGI3戦では振るわず、前走の宝塚記念(6月24日)も10着と大敗。ここは、それ以来の一戦となる。

 すでに8歳となって、上積みも見込めないため、さすがに人気にはならないだろう。それでも、昨年の覇者で舞台適性は高い。休養中にうまくリフレッシュできていれば、上位争いに加わる可能性は十分にある。

2 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る