穴党記者が密かに漏らした「隠し玉」
3頭がスプリンターズSで化ける

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 そして、両記者がそろって名前を挙げた馬がいる。昨年の3着馬ワンスインナムーン(牝5歳)だ。

昨年のスプリンターズSでも3着入線を果たしたワンスインナムーン昨年のスプリンターズSでも3着入線を果たしたワンスインナムーン「前走の朱鷺S(8月26日/新潟・芝1400m)では、地力の違いを見せつけて逃げ切りに成功しました。勝ち時計は、1分19秒7。今夏の新潟・芝1400m戦において、1分19秒台で勝利したのは、この馬だけ。それも、やや重でのものですから、より価値があります。

 当時、鞍上を任された大野拓弥騎手は、『(1400m戦でも)スピードの違いで勝ちましたけど、(距離は)1200mに短くなるほうがいい』とコメント。今回の距離短縮は、間違いなくプラスに作用するはずです」(松田記者)

「(中山競馬場は)コース替わりとなった先週は、極端な前残りの馬場でした。ナックビーナスやセイウンコウセイ(牡5歳)らも同型と言えば同型ですが、前者は行く馬がいれば控えるでしょうし、後者は無理に控えることもしませんが、何が何でも先手を主張するということもないでしょう。

 しかも、2頭はそれなりに人気になるはず。無謀な競り合いは避けるのではないでしょうか。そこで、ワンスインナムーンは思い切って、自身のスピードを生かす形に持ち込むと思います。そうなったら、侮れませんよ」(木村記者)

 待ちに待った秋のGIシリーズ。高配当をゲットして幸先のいいスタートを切りたいなら、ここに挙げた「3頭」で勝負してみるのも悪くない。

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