穴党記者が密かに漏らした「隠し玉」3頭がスプリンターズSで化ける (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

「セントウルSの直前、ファインニードルを管理する高橋義忠調教師は『良化途上』を強調していました。出来は、よくて7~8分。それでも、常に一生懸命走る競走馬は言葉を発することができず、体調不良を訴える術がない。前述の厳しい競馬をした反動が、中2週で出たって不思議ではありません。

 それに、セントウルS組は過去10年で4勝を挙げていますが、同1着馬は本番では未勝利。ファインニードルも昨年、セントウルS1着→スプリンターズS12着に終わっています。スプリントGI春秋制覇へ、過信は禁物です」

 翻(ひるがえ)って、デイリー馬三郎の木村拓人記者は、日本のスプリント路線のレベル自体に疑問を投げかける。

「そもそも(現在のスプリント路線は)2年前からあまり代わり映えしないメンバーで、その中のトップクラスでも、ロードカナロアがバリバリだった頃と比較すると、全体的にちょっと落ちるかな、という印象があります。

 とすれば、序列どおりに買えばいいのかもしれませんが、昨年1着のレッドファルクス(牡7歳)は全盛期の勢いはなく、今回は主戦のミルコ・デムーロ騎手が騎乗停止となって、ちょっとミソがついた形。昨年の2着馬レッツゴードンキも、前走キーンランドC(5着)の内容に不満が残ります。

 ファインニードルは、そこそこ格好はつけてくれると思うんですが、昨年も同じローテーションで見せ場なく負けていますからね。不安がないわけではありません」

 そこで、木村記者は「これぐらいのメンバーであれば、まとめてひっくり返す」として、香港からの遠征馬ラッキーバブルズ(せん7歳)を穴馬に指名する。

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