2018.09.21

2強が注目されるオールカマー。
休み明けの人気薄3頭が下克上を成す

  • text by Sportiva
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 続いて目についたのは、重賞で常に善戦していながら、長期休養明けのために人気が上がらなかった馬の激走パターンだ。

 冒頭でも触れた2010年の勝ち馬シンゲンがそう。同馬は前年に重賞を2勝し、GI天皇賞・秋(東京・芝2000m)でも5着に入るなどしていたが、オールカマー出走がその天皇賞・秋以来、約11カ月ぶりのレースだった。そうなると、さすがに上位人気を争うまでにはいかないのも頷ける。

 2012年に6番人気で3着となったユニバーサルバンクも、2走前の天皇賞・春で6着、前走のGII目黒記念(東京・芝2500m)で5着と、重賞で善戦していたものの、やはり目黒記念からおよそ4カ月の休み明けということで、評価が上がらなかった。

 2015年に7番人気で3着に入ったミトラも、前年にGIII福島記念(福島・芝2000m)を快勝。年が明けてからも、GIIアメリカジョッキークラブC(中山・芝2200m)で2着、GIII中日新聞杯(中京・芝2000m)で5着と奮闘していたが、オールカマーではそこから半年ぶり、という点が嫌われて低評価にとどまった。

 しかし、これらの実力馬は、休み明けでもきっちり力を示した。今年、このパターンで狙えるのは、ミライヘノツバサ(牡5歳)だ。

 同馬は昨年、1月のアメリカジョッキークラブCで3着、続く3月の日経賞で2着と重賞で好走を続けていた。しかし、その後は脚部不安で休養。今回は、日経賞以来、約1年6カ月ぶりのレースとなる。

 とすれば、当然人気は望めないものの、重賞で善戦してきた実力であれば、長期休養明けでも十分に戦えることは歴史が証明している。シンゲン同様の復活劇を見せてもおかしくない。