ダービー馬ワグネリアンの全弟、カントルも「いい切れ味を秘めている」 (3ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

 兄のワグネリアンは450kg台と、牡馬としては比較的軽めの馬体だった。そこはカントルも同様で、体のサイズは決して大きいほうではないそうだ。大木氏が続ける。

「育成では少し非力な面も見られましたが、体はまだこれから成長していきそうな雰囲気があります。それに、何より大きいのは、育成を始めたときからずっと、(すべてが)順調に進められてきたことです」

 当初の予定どおり、カントルはすでにゲート試験を合格。この秋のデビューを目指している。

 ダービー馬の弟として、入念な調整を重ねるカントル。兄ワグネリアンとともに、秋以降の競馬シーンを盛り上げていくのか。まずはその初陣に注目したい。

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