2018.08.26

ダービー馬ワグネリアンの全弟、
カントルも「いい切れ味を秘めている」

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

 これまでは中団から後方にかけての位置取りでじっくりとレースを進め、最後の切れ味勝負に徹してきたが、この日は外枠発走から先団につける積極的なレースを披露。直線を迎えて早めに仕掛けると、逃げる皐月賞馬のエポカドーロと激しく競り合って、最後は半馬身差をつけて先頭でゴール板を通過した。

 皐月賞での雪辱を見事に晴らして、世代の頂点に立ったワグネリアン。鞍上の福永騎手も悲願のダービータイトルを手にした。

 ワグネリアンには今後のさらなる活躍が期待されるが、このダービーの勝利によって、一段と注目を集めることになったのは、デビューを控えた2歳馬の全弟である。

 栗東トレセン(滋賀県)の藤原英昭厩舎に所属するカントル(牡2歳/父ディープインパクト)だ。

兄ワグネリアンに続く活躍が期待されるカントル デビュー前の育成はノーザンファーム空港牧場で行なわれ、担当スタッフの大木誠司氏は、今春の取材でその様子をこう語っていた。

「カントルは、飛びのきれいな馬で、ディープインパクト産駒らしさを感じますね。バランスがよくて、走りにブレがありません。軽さとバネがあって、やはり(兄と同じく)いい切れ味を持っていそうな印象があります」