名手ぞろいのキーンランドC。晩夏を彩るベテランの一撃に期待大 (3ページ目)


条件合うデアレガーロにも勝機は十分ある条件合うデアレガーロにも勝機は十分ある さて、このレースの「ヒモ穴馬」ですが、昨年は前述のナックビーナスの手綱を取っていた横山典弘騎手が騎乗するデアレガーロ(牝4歳)を取り上げたいと思います。

 この馬の前走の鞍上は、モレイラ騎手。なんと、今回はふたりがスイッチしたような格好です。こうなったのはさまざまな理由があると思うのですが、どんな理由があれ、横山典騎手の立場なら、ここは力が入るでしょうね。

 しかも、デアレガーロはチャンスを秘めた存在です。洋芝適性があり、短距離適性も高いです。あとは、乗り方ひとつ。

 前走のUHB賞(4着。8月5日/札幌・芝1200m)では、4コーナーで不利があって、もったいない競馬でした。ああいう敗戦をしたあと、乗り替わりで騎乗する横山典騎手は、よく好結果を出している気がします。まるで「俺にやらせてみな」といった雰囲気を感じさせます。

 まさしくここは、そうしたムードが充満しています。モレイラ騎手で勝てなかった馬を勝たせることができれば、彼の評価はさらに上がることでしょう。そういう意味でも注目ですし、どういったレースぶりを披露してくれるのか、期待が膨らみます。

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プロフィール

  • 大西直宏

    大西直宏 (おおにし・なおひろ)

    1961年9月14日生まれ。東京都出身。1980年に騎手デビュー。1997年にはサニーブライアンで皐月賞と日本ダービーの二冠を達成した。2006年、騎手生活に幕を閉じ、現在は馬券を買う立場から「元騎手」として競馬を見て創造するターフ・メディア・クリエイターとして活躍中。育成牧場『N.Oレーシングステーブル』の代表も務め、クラシック好走馬を送り出した。

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