2億8000万円のサトノソロモンは
「短所がないのが、最大の長所」

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

厳選!2歳馬情報局(2018年版)
第13回:サトノソロモン

 良血となれば、"億"を超える高額で取引される競走馬。そうした高額で取引された馬たちは、大きな関心を集めて、デビュー後にどんな成績を残すのか、誰もが注目している。

 これからのデビューを控えた2歳馬の中にも、超高額取引で話題となった馬がいる。栗東トレセン(滋賀県)の池江泰寿厩舎に所属するサトノソロモン(牡2歳/父ディープインパクト)である。

高額馬サトノソロモンはどんな走りを見せてくれるのか高額馬サトノソロモンはどんな走りを見せてくれるのか 同馬は2年前(2016年)の夏、競走馬のセリ市「セレクトセール」で2億8000万円(税別)という高値で落札された。その年の1月に生まれて、わずか半年ほどの時点でこれほどの評価を得たのである。

 実際、血統は申し分ない。母のイルーシヴウェーヴはヨーロッパで活躍し、GIフランス1000ギニー(フランス・芝1600m)をはじめ、重賞4勝の実績を残している世界トップクラスの名牝だ。

 その母と、日本を代表する種牡馬ディープインパクトを配合。同馬の評価が高くなるのも当然のことだった。

 なお、サトノソロモンの1歳下となる全弟は、昨年(2017年)のセレクトセールにおいて5億8000万円(税別)で落札され、その驚愕の取引は世間をも騒がせる大きなニュースとなった。この血統は、それほど注目されており、サトノソロモンへの期待も日に日に高まっている。

1 / 2

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る