情報通だから抽出できる3頭。
エルムSも好調・穴党記者におまかせ!

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 しかし、前走の地方交流重賞・帝王賞(6月27日/大井・ダート2000m)4着からの参戦は、2015年に帝王賞6着からこのレースに臨んで、1番人気ながら4着に敗れたクリノスターオーを思い起こさせる。名手が手綱を取るとはいえ、絶対視は禁物だ。

 レースの特徴としては、近年は"馬場の高速化"が進んでいるという。昨年も、ロンドンタウンがレコードタイムで勝利している。こうした傾向から、デイリー馬三郎の吉田順一記者がレースの行方を占う、ひとつのポイントを挙げる。

「ある程度前半から飛ばしても、(前が)しっかりと踏ん張って、全体時計が速くなるのが夏競馬の特徴。とりわけ今年の札幌・ダート1700mは、4コーナーのポジショニングが肝要で、連対馬のうち、約89%が4コーナー5番手以内でした。エルムSの連対馬も(函館開催の2013年を除いた)過去5回は、(4コーナーを)3番手以内の馬たちで決まっています」

 そうなると、ハイランドピーク(牡4歳)やドリームキラリ(牡6歳)といった逃げ、先行馬が有利ということだろうか。

「重要なのは、4コーナーのポジションであって、前半の位置取りが悪くなっても、まくることができれば問題ありません。とすれば、好位勢の動き出しも、当然早くなるはず。穴馬として浮上するのは、その間隙を突ける馬、ということになるでしょう」

 その「穴馬」候補として、吉田記者は2頭の馬を推奨する。

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