関屋記念で、帰省先への手土産をゴージャスにしちゃう4頭を見っけ (3ページ目)

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 冒頭で触れたマルターズアポジーもそうだ。前年の秋と同年の2月に立て続けに重賞を制していながら、2走前のGI大阪杯(阪神・芝2000m)で12着、前走のGIII七夕賞(福島・芝2000m)でも11着と惨敗して、一気に人気を落としてしまった。

 他にも、重賞での好走歴がある2010年の優勝馬レッツゴーキリシマ(6番人気)や、重賞を4勝していた2014年の勝ち馬クラレント(4番人気)などが、直近のレースで大敗して人気を落としたが、関屋記念で巻き返している。

 今年の出走馬の中から、それらに近いタイプを探してみると、1頭の馬に目が止まった。チェッキーノ(牝5歳)である。

オークス2着の実績を持つチェッキーノオークス2着の実績を持つチェッキーノ 同馬は、3歳時にGIIフローラS(東京・芝2000m)を制し、GIオークス(東京・芝2400m)でも2着と好走した世代トップクラスの実力馬だ。だが、その後はケガに泣かされて、およそ2年間も休養を余儀なくされた。

 そして、前走のオープン特別・米子S(6月17日/阪神・芝1600m)で復帰。2番人気に推されたものの、さすがにブランクは長く、勝ち馬から1秒2離されての7着と完敗した。

 その結果、完全復活にはまだ時間がかかる――そう評価したファンも少なくないだろう。おかげで、今回は人気落ち必至な状況だが、実績馬による大敗からの巻き返しは、過去にも多く見られるパターン。チェッキーノの一発があってもおかしくない。

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