偉大な母にハズレなし。順調すぎるレーヴドカナロアは兄姉を越える

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

厳選!2歳馬情報局(2018年版)
第9回:レーヴドカナロア

 日本で輝かしい実績を残している繁殖牝馬の子が、まもなくデビュー戦を迎えようとしている。栗東トレセン(滋賀県)の斉藤崇史厩舎に所属するレーヴドカナロア(牝2歳/父ロードカナロア)である。

レーヴドスカーが送り出す、新たな期待馬レーヴドカナロアレーヴドスカーが送り出す、新たな期待馬レーヴドカナロア その偉大なる母は、レーヴドスカー。フランス調教馬で、GIサンタラリ賞(フランス・芝2000m)を制するなど、欧州のGI戦線で活躍した。

 そんな現役時代もさることながら、同馬が真価を発揮したのは引退してからだろう。日本に輸入されて以降、母として優秀な子どもたちを次々に送り出してきた。

 これまでに日本でビューした産駒は9頭。すべての馬が勝ち星を挙げており、重賞を勝った馬は3頭に上る。

 代表格となるのは、2008年生まれのレーヴディソール(牝/父アグネスタキオン)。デビューから3連勝でGI阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神・芝1600m)を制した。

 2006年生まれのアプレザンレーヴ(牡/父シンボリクリスエス)は、GII青葉賞(東京・芝2400m)を制覇。2012年生まれのレーヴミストラル(牡6歳/父キングカメハメハ)も、同レースを含めてGIIを2勝している。

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