中京記念は穴馬3頭が「たまや~」と波乱の花火を咲かせたがっている (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 左回りは、7戦3勝、2着2回、着外2回。そのうち、中京では3戦して2勝、2着1回。なおかつ、夏の中京開催に限れば、2戦2勝と大得意です。『夏は牝馬』の格言どおり、この時期がぴったりのタイプで、暑さでパフォーマンスが落ちないのは強みです。

 鞍上は、ミルコ・デムーロ騎手。3走前のレースでも勝利に導いているように、同馬を完全に手の内に入れています。適度に前が流れるような展開になれば、自慢の末脚で差し切ってくれるのではないでしょうか」

 ワントゥワンがデビューしたのは、ちょうど3年前の中京最終週。そこで見事な勝利を飾ったものの、オープン入りするまでにはかなりの時間を要した。逆にいえば、当初は素質だけで走っていたようなもので、コースとの相性がそれだけいいのだろう。激走ムードがプンプン漂う。

 大西記者はもう1頭、"夏馬"フロンティア(牡3歳)を推す。

相性のいい中京コースでの大駆けが期待されるフロンティア相性のいい中京コースでの大駆けが期待されるフロンティア「前走のGI NHKマイルC(5月6日/東京・芝1600m)では13着と大敗を喫しましたが、(スタートから前に)出していった分、折り合いを欠いていました。加えて、直線で挟まれてスムーズにレースを運べなかったこともあり、度外視していい結果だと思います。

3 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る