ワグネリアンに続け! 世代の「エース」プランドラーは走りも気性も◎ (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

 プランドラーのひとつ上の全兄グレートウォリアー(牡3歳)は、今年1月にデビューして4戦2勝。春のクラシックには進めなかったものの、これまで3着以内を外さない安定感を誇り、秋にはGI菊花賞(京都・芝3000m)を狙える逸材だ。

 また、ふたつ上の半兄マジカルスペル(牡4歳/父クリエイティブコーズ)は、ダートの1000万下、1600万下と目下2連勝中。とりわけ前走は2着以下に7馬身差をつける圧勝劇を披露し、ダート界の"新星"として期待されている。まさに、勢いのある血統だ。

 そんな兄たち以上の活躍が期待されているプランドラー。7月22日の2歳新馬(中京・芝2000m)でデビューする予定だが、同馬に関わってきたスタッフはどんな評価をしているのだろうか。

 プランドラーの育成に携わったノーザンファーム早来の木村浩崇氏は、春の取材で早くも高い手応えを語っていた。

「この世代で"エース級"の1頭ですね。今年に入ってからどんどんよくなっていて、定期的に見に来ていた池江調教師の評価も上がる一方でした。

 速いタイムでも、持ったまま坂路を駆け上がっていきます。それでいて、息が上がりません。いろいろな馬に乗ってきましたが、そのなかでも完成度はかなり高いですね」

 加えて、2歳馬らしくない落ち着きも併せ持っているようだ。木村氏が続ける。

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